今なぜ留学か

今なぜ、君達日本の若者が留学しなければならないのか?
アメリカ留学を例にとって語ってみよう。

最近のニュースで気になっていたのは、チュニジア、エジプト、リビア、シリアとたて続けにアフリカの国々の民衆が立ち上がり、異口同音に「独裁倒せ!」と唱えていた、いわゆる「民衆革命」「アラブの春」のニュースだ。

アフリカの国々は、日本人にとって一番遠い国だったはず、それなのに連日、この遠い国の集合体であるアフリカの国々でのデモ隊と警官隊との衝突、国内が二分裂しての戦闘シーン、これらがニュース番組だけではなくワイドショーでも、これでもかこれでもかとテレビの画面に流れてきていた。

どうして、急にこんなことになったのだろうか?

これまで、どの放送局もその民衆革命の背景や原因を知らせてくれはしなかった。
そんな中、急に、デモ隊と治安維持部隊が衝突したり、機関銃が炸裂しやロケット弾が飛び交うシーンがテレビの画面を占領し始めたのでびっくり。

このような、まさに血を血で争う戦争なのだから、当然そうなるためには相応の背景や原因があったはずだ。
ところが、その原因や背景はまったくわからない。
またしても、これまでの報道の仕方と同じで ―――

東北の大震災の被災地の生々しい現実が日本のテレビでは報道されず、アメリカやヨーロッパの報道ニュースにアクセスして初めてその現実の様子がわかったという矛盾した状況だったことをみればあきらかだ ―――
口では『情報公開』と言っているが、実際はそれとは全く逆の「情報規制」というい現実が続いただけだった。

それと全く同じ、あの突然映し出されたギリシャのデモ隊のあの映像。
自分達の仕事場だった役所を占拠した民衆(公務員)が、どうして警官隊と衝突までしたのか、いったい彼らはて何を要求しているのか、その背景と原因はさっぱりわからなかった。

「日本は、経済は一流、政治は二流の国」と言って片付けてよい問題ではない。

だから、だからだ、「自分の眼で」世界の動向を確かめなければならない。

日本を出れば、日本のことがよく見えてくる。

日本に居たなら、視野の狭い内向型の人間にしかならないではないか!
その根拠はこのようなことだ。

高校の新学習指導要領において文部科学省が英語の授業について告示した。
その告示によれば、英語の授業において、「授業は英語で行うことを基本とする」ということとなった。

つまり、高校の英語の授業は、これまで行われてきたように日本語で教えるのをやめて、英語の教師は英語の言葉で教える、ということだ。

更にくだけて言えば、英語の授業では、日本語を使ってはならない!ということ。

この学習指導要領の告示の背景には、「早く国際化しないと日本は世界の論調に遅れてしまう、だから、日本の若者はもっと英語ができるようになり、世界の若者と議論ができるようになって欲しい」という文部科学省幹部の危機感と期待感があった。


しかし、これを通知された先生たちが先ず騒ぎ出し、そして授業の現場は混乱するばかりとなってしまった。
ところが、これは英語の先生だけの問題ではなくなった。

それ以上に、実際に授業を受ける高校生にとって大問題となっている。

● 英語は苦手なのに、それを、英語で解説されたならもっともっとわからなくなる
● ネイティブではない日本人教師の発音を聞いていて、それで問題はないのだろうか?
● 特に、文法の場合、日本語で解説してもらったほうが絶対にわかりやすいはず。
● これからは、日本人の英語の先生は必要なくなってしまう。

でも、ネイティブの先生が日本人生徒の悩み を本当に理解して解決してくれるとは思わない。

ほとんどの生徒はこんな疑心暗鬼な状況にあって、その影響は深刻だというしかない。

これが高校の状況なら、近い将来、日本の大学では、英語以外の科目でも日本語ではなく英語で講義するようなるのは必至の情勢。 (それが良いか悪いかは別問題として)

既に、一部の大学ではすべての授業を英語で行うようになっている。

だから、英語での授業が当たり前になりつつある現状から、「これなら留学したほうが早いしその方が良いのでは」と考える生徒とその家庭が増えてきている。

たいていの日本人は、「日本一国では何事も解決しない。
世界を見聞してこなくてはならない。
それには留学が一番だ!」と考えている。
ただし、「高校留学」となると、「まだ早いのでは」と不賛成が大半だった。

しかし2年前、文部科学省が上述の高校の学習指導要領を発表した。
そして、これを受けて「高校留学は、もう、早すぎない。
将来を見据えた進学を考えるなら留学が良い」と考える生徒と父兄がどんどん増えてきている。

とくに、「留学は必要だが、高校からでは早すぎる。大学生になってからが適当」という人が、自分の考えを変えるようになった。

日本の高校で英語の授業が日本語ではなく英語で行われるのなら、高校を卒業した後の大学ではなお更のことだ。

それなら、「ネイティブの教師に直接教えてもらった方が有利、だから高校から留学したほうが絶対有利になる」と考えるようになってきたからだ。

これは、根拠のある考えだ。

ヒラリー国務長官は、米日カウンシルで、「1997年をピークに、日本人のアメリカ留学がかなり減ってきた。

最近では、当時の半分の人数にまで落ち込んできている。
アメリカと日本政府は留学生を増やす為に方策を講じる。」と発言。
これが、今、アメリカ留学を加速している。

今、アメリカは誰もが認める、“No. 1の国”。
日本人の誰もが興味を持っている国だし、また、留学したい国では、ダントツの一位。
今、アメリカ留学の新しい波が起きつつある。

これまでは、「英語を中心に学び、できれば文化や習慣にも慣れ、できるなら高校卒業とか大学卒業とかの資格を得る」、こんな留学が目標だった。でも、今、留学の新しい波が起きつつある。

それは、これまでの留学観を大きく変えるものとなるだろう。

これからの留学の新しい波は、一言で言って「新しい社会構築のための留学」ということになる。
いままでの「英語と資格留学」はもう古くなってしまった。「世界に出て見聞を広め、そして様々な人々と交流する」ことからその将来来るべき「新しい社会」が提示され構築されてゆく。

留学した日本人の生徒は、現地の生徒やまた他の国からやってきた生徒と、
1.今後の世界の行く末
2.私達人類は今、将来なにをなすべきか
3.未来の社会はどんな社会か

 

こんなことを議論し論じ合い、そして未来の社会を世界へ提示して行くことになるだろう。

世界の若者は、あの北アフリカや中近東の改革でその力を発揮したように、これからも世界を領導し、そして構築してゆく。

 

その源となるのが、若者が意見を交換し交流する場で、それが留学によってもたらされるのだ。
もう、英語留学や資格留学だけでは物足りない。
  新しい社会を考えそして提案する世界の若者の交流の場としての留学を考えるときが来たようだ。
留学の新しい波は今形作られようとしている。

しかし、その波が若者をどのように新しい社会の形成へと導いてゆくのか、はっきりとはしていない。
けれども、その新しい社会が作られるまで待つわけには行かない。

むしろ、その新しい社会を自分自身で形作る、そんな「積極留学」を私達は勧めよう!