留学の真実―夕日の涙の克服―高橋里子

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夕陽の涙の克服


夕日-250x170

こんなに早くホームシックにかかってしまった。

9月初め、アメリカはカリフォルニア州での研修が終了。 Minnesota州にある留学する高校へ到着。 その日から、高橋さんは、夕日を見るとひとりでに涙が出て止まらなくなったという。まれにあることだが、高橋さんの場合、極端なホームシックにかかったようだった。


(注記) ホームシックについて


ホームシックは、あなたの日本の家庭が素晴らしければ素晴らしいほどその症状は重くなる。おのずと、重症者ほど、ホームシックから回復するのに日にちがかかる。 だから、逆説的だが、ホームシックが重傷であればあるほど、あなたはあなたの家庭を自慢して良いということにもなるのだ。

それに反して、ホームシックにかからない留学生もいることはいる。 それでは、その留学生はダメな家庭の出身かというと、そんなことはない。留学生本人の自覚が強く、自主的に自分で何でも解決する道を見いだそうとする意識が高い人は別格だ。 つまり、自主独立意識の強い人は自分自身でホームシックを克服するすべを見出してしまうわけだ。 あなたも、自分の場合を考えてみてく欲しい。 あなたの生き方を考えるのに、なにかヒントとなるかもしれませんね。


友人達その他の人々が皆、自分を励ましてくれた

寮の仲間たちー250x170寮Cafeteriaが開くのが待ちきれない270x170

毎日、高橋さんは、高校での授業が終わり、そして寮の自分の部屋に戻った。宿題に早めに取り組み、身の周りのものを整理し、あとはCafeteria での食事を待つだけ。 そんなとき、窓から夕陽が差し込む。 こうなるといけない。 すると、必ず、日本の母親の顔が浮かんで来たらしい。

そうすると、もうダメ、涙が止まらなくなる。 先ず、現地アメリカ人の友人、寮長さん、アシスタントの方、しまいには英語や数学の科目の先生までも来て励ましてくれたそうだ。

“Let’s sing a song with us. Let’s talk with us, Satoko.” と言って励まし、慰め、歌を歌ってくれたそうだ。 高橋さんは、涙をぬぐって、話をし、歌を歌おうと努めた。 それでも、拭っても拭っても涙が頬をつたって流れてやまなかったとのこと。 この状態が翌年の4月のイースター休暇まで続いた。


乗り切った「夕日の涙」

高橋さんは、友人に支えられて何とかこの重症のホームシックを乗り切った。そして2年後、Nebraska州の大学から入学許可証を取得するまでになった。


高橋さんの留学の成功は、実にこの「夕日の涙」の克服にあった。

彼女が日本へ帰国したときインタビューに答えてくれたが、「成功の秘訣は?」との質問に、即座に返ってきた答えは「友人」だった。 あの「夕日の涙」の時、一緒に歌を歌い、話をし、励ましてくれたあの優しい「友人」達がいたからこそ成功したのだった。



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